展望

自主の流れを牽引する非同盟諸国首脳会議

 いま世界は自主の流れが基本的潮流になってきています。世界は自主の方向に舵をきり大きく動いている一方で、帝国主義は暴力と侵略を本性としており時代が変わってもその本性は何一つ変わらない点をよく見ていく必要があります。

現代の世界経済秩序を変革するための非同盟運動

 9月11日から17日にかけて、キューバの首都ハバナで第14回非同盟諸国首脳会議が行なわれました。現在、非同盟諸国首脳会議は世界の117か国と一国際機構で構成されるようになりました。
 非同盟諸国首脳会議は、1961年に第1回首脳会議を開催し、冷戦下で東西ブロックのどちらにも属さない国々が民族的自決を掲げ3年ごとに開催されてきました。
 今日、非同盟とは、国家の主権の全面的な行使と尊重、主権の平等、平和の擁護ならびに戦争と脅威にたいする強力な反対、国際機関とりわけ国連と安全保障理事会の民主化、多様な世界で要求される多様性であると明らかにされてきました。
 さらに、非同盟とは現代の世界経済秩序を変革するためのたたかいを意味するように変化発展してきています。

自由主義路線によって拡大した世界の貧富の格差

 現代の世界経済秩序は、搾取と略奪のシステムであり、貧しい国々や人々を再生産しており、世界人口の20%が住んでいるにすぎない限られた豊かな国々のグループと、世界人口の80%が生活する国々からなる広大な周辺国との格差がますます広がっていると指摘しています。
 そして、この間積極的に推進されてきた自由主義路線によって、もっとも貧しい世界の13億人の人々は、世界全体の消費の1.3%を占めるに過ぎない状態になったと述べています。
 国連の発表によれば、世界で完全な飢餓状態に置かれている人口は9億人に上ります。

反帝自主で結束する第14回非同盟諸国首脳会議

 第14回非同盟諸国首脳会議では、「現在の国際的局面における非同盟運動の目的、原則および役割にかんする宣言」が最終文献として満場一致で採択されました。宣言は世界の流れを正しく反映しています。
 宣言では多極的な世界秩序の推進や多国間主義の強化が必要だと指摘し、グローバル化が進む中での貧困の増大や格差拡大に懸念を表明しました。またアメリカを念頭に単独行動主義、覇権主義、先制攻撃ドクトリンなどを厳しく批判しました。
 ベネズエラのチャベス大統領は発展途上国のための南の銀行を設立しようと提案し、発展途上国同士が団結すればアメリカに対抗できると反帝自主の下で団結し前進することを訴えました。
 会議の最終文献に、朝鮮半島の平和を確立することが重要であり、南北共同宣言に示された内容を全面的に支持することが確認されました
 第14回非同盟諸国首脳会議の開催は、世界に200か国近くの国がある中で、そのうちの過半数が反帝自主の旗の下に集まり会議が行なわれたことを意味しており、現時代の自主の流れを牽引する動きを示しています。
 ところが日本では、このような新しい時代の動きはほとんど報道されず、アメリカの主張、意見や報道が世界の世論であるかのようにまかり通っています。

支配主義に反対し自主性を堅持する

 今日、かつてのように資本主義対社会主義という図式はなくなりました。かわって大国主義、支配主義に従属するのか、それとも彼らを恐れないで自主性を堅持して貫ぬく生き方を選択していくのかで、世界は大きく二つに分かれ、闘いが展開されてくるようになってきました。
 世界の多くの国々は、この間の歴史的教訓に学び、自主の旗のもとに団結して前進していくことが不可欠であり、自主性を堅持してすすむことを現実の政治的選択として掲げ、堂々と歴史舞台に登場するようになって来ました。
 日本はいつまでもアメリカにつき従い、時代錯誤的な帝国主義的野望を追い求めるのではなく、世界の流れに沿って自主の道を歩んでいかなくてはなりません。