展望

青少年が希望をもてる未来を

 3月1日、財団法人日本青少年研究所が日本、中国、韓国、アメリカの4か国の高校生約7200人を対象に友人関係と生活意識調査をおこなった結果を発表しました。

日本の高校生は現実志向

 それによると、『現在大事にしていること』として、「成績がよくなること」をあげたのは中国75.8%、アメリカ74.3%、韓国73.8%に対し日本は33.2%。
 また、「希望の大学に入ること」も韓国78.0%、中国76.4%、アメリカ53.8%に対し、日本はわずか29.3%でした。
 また、『どんなタイプの生徒になりたいか』という質問に対して「勉強がよくできる生徒」と回答した人は、他の三か国に比べて少ないという特徴がありました。
 日本の高校生が他の三か国に比べて「非常に関心がある」と回答した割合の高い項目は、漫画やドラマなどの「大衆文化」(62.1%)、「携帯電話や携帯メール(50.3%)、ファッションやショッピングなどの「流行」(40.2%)でした。
 他の国の高校生はいまは苦労があっても未来のために努力して勉強し、希望の大学に進学したいと考えているのに対して、日本の高校生は勉強に対してはあまり意欲がなく、今が楽しければよいと考える傾向が強いことが明らかになりました。
 高校生の意識は日本の社会の反映です。現在の日本は努力してもリストラにあったり、格差が拡大しているなかで未来社会に希望をもてないでいます。
 青少年は未来社会の担い手であり、これからの日本を支えていく人々です。彼らが未来社会に対して希望をもてなければ、それは大人の責任です。

資本の論理で動く日本

 日本の社会は、人々が団結しにくい社会となっています。
 それは一部の資本家の要求によって、政治、経済、文化などあらゆるものが支配されているからです。
 地位が高く、金がある一部の人がすべてを支配し、その他の多くの人々は、自己の思いと異なっていても従わざるをえません。
 アメリカは、沖縄の米海兵隊がグアムに移転するのにかかる費用75億ドル(約8800億円)を日本に負担するように要請しています。
 なぜ私たちの税金を米軍基地の移転のために使わなくてはならないのでしょうか。日本政府は新たに法律をつくってでも米軍の移転費を捻出しようとしています。 

理想社会をめざして

 すべての人々の平等をめざした社会として、社会主義社会がありました。
 しかし、ソ連・東欧の社会主義が崩壊して以降、社会主義は人類の理想社会としてかかげられなくなってしまいました。
 かつての社会主義は経済中心であり、官僚主義によって、その優越性が発揮できなくなってしまいましたが、人間中心の社会主義は数千年前からの人類の理想であり、数百年前から科学的土台のうえで続けられてきた人類共同の偉業です。
 人間はもともとたがいに協力するなかで発展してきた存在です。協力して生きていくことが人間の昔からの生存様式であり、誰の心のなかにも他の人を思いやる人間的なあたたかさが息づいています。
 現在の日本のように自分のことだけしか考えられないようにさせられている社会がむしろ特別であり、異常なことです。
 受益者負担とか自己責任の原理などと政府が主張して、「自分のことは自分でやれ」、「人に迷惑をかけないようにしろ」と言うのは強者の論理です。
 正しい教育をしなければ次第にそのような論理を受け入れるようになり、他人のことを考えず、今が楽しければよいとする人間が育成されるようになってしまいます。
 新しい社会は、多くの人々の幸せのため、未来のために生きていく人間を育てていくことにより実現していくことができます。